個人から法人へ

Greeというソーシャルネットワークサービスを、楽天の社員時代に仕事をしながら、家でGreeサービスを立ち上げ、ユーザが増加に伴い法人化した、田中さんの記事。
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20088792,00.htm

昔は趣味でやっていたことが趣味で閉じていた時代ではあったが、今は安いPCと安いインターネット回線と、情熱と、開発スキルがあれば誰でも新しいものを生み出して、世界中にどうだ!と提案できる時代。昔のインターネットは、ユーザ層がかなり偏っていたが、今はインターネットのユーザの平均が、ある程度現実のユーザの平均に近くなってきている。それを受け入れる文化も育ってきている。
じゃあ、何かやろうじゃないかという気にもなるよね。やらなきゃ、今やらなきゃ、情熱は冷めてしまうかもしれないから。

今までは、国民総サラリーマン化への道をたどっていたため、起業して自分の思い描いたビジョンを実現していこうという人は少なかったかもしれない。サラリーマン人口7割という数字だったらしいが、これは世界でもめずらしいようだ。
しかし、今や大不況を経て、皆が同じ道を歩み、それなりに誰かに頼って生きていけることが難しくなり、じゃぁどうしようか、という岐路に立っているのかと思う。

チープ革命と呼ばれているが、PCやインターネットが安くなり、素晴らしいソフトウェアが無料で利用できる環境も整ってきている。あとは、何をどのタイミングで実現していくかが重要になってきている。やるなら早いほうがいい。田中さんのインタビュー記事で、起業してからしばらくは会社として整えることに精一杯であり、その間に新しいものがなかなか生み出せなかったそうだ。すでに会社としてソーシャルネットワークをやっているMixiは環境として一歩も二歩も先をいっている感覚だったそうな。

雇われるのも、雇うのも、人それぞれかとは思うけど、チャンスが多くなっているなら、それに人生一度は乗っかってみるのもいいんじゃないかな。