無線LANがインフラとして機能するとき

最近は、有線のブロードバンドがほぼ普及し、今度は無線だという流れになってきている。今でのネットし放題で128Kbpsのサービスがあるが、これが数十Mとかの世界になり、月1000円以内で使えるようになる。

Skypeと無線ブロードバンドが及ぼす通信業界への影響
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0506/21/news001.html

Skypeは2005年2月、他社の追従を諦めさせるようなニュースリリースを行った。それがSkype携帯電話におけるMotorolaとの包括提携の発表である。今後、Motolora製携帯電話にはGSMW-CDMAのほかに無線LANが標準搭載され、そこに最適化されたSkypeが搭載される計画だ。これにより無線LANモードでのSkype通話は完全に無料となる。


無線LANが普及して被害があるのは、やっぱり携帯電話のキャリアであり、端末側は機能を加えていけば良い。現に、十万ぐらいするモトローラの端末が売れているみたいだし。この記事によると、海外では携帯電話キャリアと端末は別のものとして独立しているため良いが、日本ではキャリアがすべて仕切っているのでまだまだ大丈夫らしい。

無線インフラが整備されて、有線と組み合わさったとき、やはりP2Pのようなオーバーレイネットワークが威力を発揮する。既存のインターネット上にさらに好きなようにネットワークを形成し、サービスインフラを作れるからだ。Skypeの場合は、無料のインターネット電話であり、それが既存の電話にまで激安でかけれる。無線インフラとSkypeが普及し、それ専用の携帯端末も普及すると、Skype帝国が出来上がる。インターネットサービスの識別子として、SkypeIDを利用し、電話だけでなくほかのサービスにも飛び火し、携帯端末がどんどん無線端末に置き換わる。
そう考えると、Skypeだけでなく、もっと無線インフラを活かしたものがどんどん出てくるだろう。ここ2年が勝負な気がする。