脱線力

昨日、オフィスで取締役と二人で議論していたんだけど、結構良いアイディアが出た。常識で動いている業界・ポイントに、あえて新しい概念をぶつけてみようというもので、まだ公表できないんですが、すぐにでも動き出したいと思います。
昨日の議論は、あるサービスに他に何か付け加えるとしたらどんなのがあるかなというトピックで話が始まったんだけど、数分もするとその議論からはちょっと離れた議論をしていて、そこから自由に思考が走りはじめて、二人で議論しながらそれが加速していって、あるポイントにたどり着いた。そこからさらに、実現するにはどいう利点と欠点があるかという議論があって、1時間ぐらいすると、そのアイディアは革新的かもしれないと二人で盛り上がった。

会議ってあるトピックがあって、それに対して結論を出すというプロセスを踏むので効率が良いんだけど、新しいアイディアや面白いアイディアって、そこから脱線したところから出てくるのが多いと思っていて、そいう意味ではブレスト的な方がいいよねって思う。

大企業では、会議での脱線なんてやっかまれるだけだし、ブレストと言ってもお金を稼ぐビジネスを考えるとか、特許を考えるための方法になってて、本当に自由に考えて、ぜんぜん関係ないところから、結果としてビジネスや特許に結びつくというブレストが出来ないことが多い気がする。(自分がいた部署は結構自由なブレストをしてて楽しかったけど)
それはうちのビジネスじゃない、特許化できないということで、すぐに思考をうちきってしまっていて、もしかしたら、その時点からさらに飛躍していけたかもしれないネタが埋もれていたかもしれない。

会議でも作業でも、脱線をあえて認めて、ポジティブに受け止めると、思わぬ方向に導かれて、効率は落ちるんだけど、結果として良いアイディアが出てくる可能性が高いので、脱線力とそれを認める環境って重要だと思う。特にベンチャー企業では重要。

脱線力と、脱線加速力、そしてそれを止めない環境、これが大事。まぁ、普段から脱線ばかりで作業結果が出ないってのも問題なので、そのバランスをとりながらってことで。