仮想化とかストレージとか

最近、VMwareServerやiScsiを触ってたこともあって、仮想化とかストレージに興味が沸きました。

仮想化は、今月MicrosoftHyper-Vというソフトを出して、Windows2008Serverに乗っけてきて、VMware, Xen, Hiper-Vなどの仮想化技術が色々入り乱れて面白くなってきました。Hyper-Vは単体販売もして、30ドルぐらいみたい。

VMwareServerは無料で使えるけど、ゲストOSを稼動させたまま物理的にサーバを移すという作業などができない。これをやりたい場合は有料のVMwareのソフトを買う必要がある。
Hyper-Vは、一時的にゲストOSのサスペンドをするらしく、最低限のメモリのゲストOSでも移動に8秒程度かかるみたい。クライアントからのリクエストに対して、5秒を超えるとエラーとなるため、8秒以上の移動時間がかかるHyper-Vはまだまだだね、みたいなことがVMware社員の人の有名なブログ(From the VMware Field: Mike D's Virtualization Blog)に書いてあった。
http://mikedatl.typepad.com/mikedvirtualization/2008/04/part-i-quick-mi.html


VM関係のカンファレンスが最近ヨーロッパであって、VMworld2008 Europeというのだけれど、発表資料などが下記に公開されている。プレゼンビデオがあるのは商品紹介の色が濃い発表みたい。
http://www.vmworld.com/vmworld/sessions_2008_europe.jspa


日本語ブログだと、id:takaochanが面白い記事を書いている。
http://d.hatena.ne.jp/takaochan/searchdiary?word=%2a%5bVirtualization%5d
この中のある記事で、iscsiはCPU負荷があるみたいなことを書いてて、それがハードウェアで処理されるようにNICに機能が追加されたら、iscsi流行るかもね。と書いている。
iscsiってそんなに負荷高かったっけ?と思ったのでベンチマークしている。結果は明日ぐらいに書くとして、もっと早いディスク(15000rpm)を使ってベンチマークしないとcpu負荷って高くならないかもなと思いながらも、そんな高速HDD手元にないので、今ある環境でベンチマークしている。


基本的に僕はiscsiが良いと思ってるし、既存のネットワークにscsiコマンドでデータをやりとりしようって発想が結構好きだ。入社したての頃にiscsiやってる部署に希望も出したけど通らなかった。
FiberChannelは昔のATMネットワーク(銀行のATMじゃないよ)な感じで、下のレイヤーで信頼性を上げてPoint-to-Pointで結んじゃえ、って発想に近いのかな。ATMは学生の頃に多少触ったことがあるけど、その頃は既に下火でした。ATMネットワークカードも高くて、研究室の予算がなくてYahooオークションで4万ぐらいで落としてたのも笑い話。
ATMにとって代わったインターネット、イーサネットとか、途中の伝送路の輻輳などの制御はEnd-Endでがんばってねという方式。オペレーションが簡単だし、ハードウェアも安いので普及した。100MbpsのNicなんてカニチップで2000円ぐらいだったよ(1999年ごろ)。

僕はATM vs Internet 的な構図で、Fiberchannel vs iScsiと捕らえている。ローエンド、ミドルレンジのストレージは、簡単なオペレーションで既存の資産が使えるiScsiがくると思う。というかきてるよ! ギガビットイーサのNICとかスイッチなんて安いし。今後は10Gイーサが普及したら、FiberChannelの勢いが衰えるんじゃないかな。
といっても、手元にFiberChannelな環境がないので、iScsiのサーバ・クライアントのそれぞれの負荷が、FiberChannelに比べてどれぐらいあるのか分からない。適当に検索すれば出てくるかも。


でも、ハードの性能もどんどん上がって安価になってるので、CPU負荷やネットワークのスループットや遅延がどうとかなんていうよりも、結局HDDのI/Oがネックになるんじゃない?

とだらだら考えて現実逃避してしまったw