スループット

リクナビの転職フェアで、はてなの伊藤さんが講演するということで行ってきた。
仕事をする上で、何を重要と考えるか。それが会社の中でみんなが意識しているか。それこそがスピードを加速していく企業に必要なことだと感じました。
はてはな、10時出社の19時退社らしい。これを聞いて衝撃だった。このスピードのある会社がこの時間だけでこれだけのことを10人でやっているのか。それには色々な工夫がある。それを考えて考えて、実践して実践して、今の形になったのだと感じた。
いくつかポイントはあったが、覚えているものだけ。
・会議は立って(時間を短くするため)
・朝にやることを決める
・朝に昨日やったことを報告
・適宜ブログで進捗
・単純なタスク管理システム
これを見ると、いかに効率的に最大限の成果を生み出すかに注力している。とくにタスク管理システムはダンボールと紙というところがすごい。目的があってそれを最短の時間で実現する方法を実行する。普通はシステム適当にいれて使うとか考えてしまうのだが。
大企業の悪しき長時間会議。これをやめるために立って会議をするという。これはいい。会議は最低限の人数と、アジェンダにそって決めるべきことを決めるだけにしたほうが良い。これで一人10時間/月ぐらいは時間に余裕ができるんじゃないかって思ってしまう。
朝にやることを決めて、次の日に報告というのは、ある業務をこなしていくためには良い方法だ。これは朝にかならず参加するという条件があるので、全員が忙しすぎる大企業ではなかなか実践が難しいかも。
ブログで報告するというのは、見たい人が見ればよいというもの。この考えがいいですね。メールだとメール受信ごとにポップアップとか出るから集中力がきれがちになるので、ブログで手の空いたときに見るという方法らしい。大企業だとつらいのが、みんな毎日顔をあわせるわけじゃないし、いちいち人のブログを巡回する時間もとれない人が多いこと。
こうやって考えると、はてなの社員数と今のシステムはうまくマッチしていると思う。自分たちの身の丈にあった方法を考えて試していくというのは、とても重要で、やるべきだと思う。が、今の会社はそいうことになかなか時間をさけないことが多いのです。
小さい会社だからこそアイディアで乗り切ろうとする。大きい会社はある程度の許容範囲があるので、そいうことにあまり時間をかけず、仕事の単位が大きいので目の前の仕事をこなすだけ。
さてこれからどいう時代に突入していくか楽しみです。

印象に残った言葉は、新しいサービスを作るために不連続な環境で実行してみるということ。普段の作業をこなす+αでなくて、新しいものを作るためだけに合宿に行く。そうやって普段の連続の中から不連続な流れを作って、サービスを出していく。普段の思考ではなく、あるゴールに向かって頭をゼロにしてしまう。これこそ新しい発想の源だ。
そしてそのサービスが連続した作業へと落ち、安定したサービスへとつながっていくんだなぁ。