個人パワー

テクノラティというブログ検索エンジンの話。この創業者は、ビジネスとしてこのエンジンを開発したわけではなく、自分がほしいから作ってみた、公開したらウケがよかった、じゃあビジネスにしてみるかという流れ。この数年、こいう流れが非常に多い。これこそ、インターネットの本質であり、オープンな場でフェアに受け入れられていくのがわかる。

創業者が明かすテクノラティの魅力と勝負どころ 

http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20085946,00.htm

もともとビジネスとして始めたわけではなく、単純に「自分が欲しいから」作っただけなので、実は明確な目標というものを設定していなかったんですよね。みんながTechnoratiの利点を見いだしてくれて大成功へ向かっていることに、私自身が一番驚いているほどです。

学会などへ行くと、いつも面白そうなことがつまらなくなっているような気がしていた。それはサービスやエンターテイメント性が学会という場に合わないのかもしれないが、何か本質が違う議論が多かったり、それに足をひっぱられて、その研究のコアの部分からはずれてしまったりする。
しかし、実際のサービスはどうだろう。みんなこれどう?いいよね。それで済む。それがすべてだと思う。昔のグループウェア研究会とか、コラボレーションほげほげとかの学会で色々なアイディアが出てたが、それが元で実際のサービスとして受け入れられたのもはどれほどあるのか。
Mixiであったり、ブログであったり、いまユーザに受けている機能って、開発者がどうかな?ってユーザに提供したものが受け入れられて、どんどんサービスを拡張している。それは何年か前に学会で出たアイディアかもしれないが、だったら何で何年も経たないといけないのか、なぜ研究者じゃない人たちがアイディアを出して実現していくのか。
そう思うと、研究のアイディアをサービスとして提供して、そのフィードバックとか、ウケやユーザ数の増加とか、そいうものを評価の基準にしてみると面白くなると思う。もうすでにそいう論文が採択されているかもしれないが、それがまともな評価の基準になっているのかは調査していないのでわかりません。
勝手なことばかり書いてますが、実サービスに研究会のトピックがすでについていっていない現実が多々あるのではと、大学院のころから思っていたので書いてみました。