意味

自分が起業したいと思う理由は、

  • 楽しく働きたい
  • 決定権をもってスピードを活かす組織に属したい
  • ITでやりたいことをやりたい(与えられるのを待つのではなく)
  • 毎日刺激的な日々を送りたい
  • それなりに自立してどこでも通用するようになりたい
  • ネットの世界で楽しさを提供したい
  • 自分で創って、自分で運用して、自分で稼ぐその一連のプロセスの経験を得たい
  • ITエンジニアの労働環境を改善したい

そんな感じでしょうか。
インターネットが到来して、便利になった反面、グローバル競争が加速し、どんどんとみんな忙しくなっていっていて、全体のスピードが上がったことで、本当に幸せになったんだろうか、その便利さは幸せなんだろうかと思うことがある。
一時期、自分は大学の教官とうまくいかなかった時期があった。教官との間はメールベースのコミュニケーションが多かったが、嫌なメールがばんばん飛んできたり、すぐにメールのレスを返さないと怒られたり、携帯ですぐに呼び出されたりした。便利な反面、ストレスも非常に大きく、携帯もメールもない時代だったら、適当に大学に顔を出している間だけ怒られればすむ話なのにと思ったりして、テクノロジーの進化は本当に人を幸せにするのか悩んだ。インターネットの可能性に触れて、この道に進んだものの、本当に目指す方向は正しいのだろうか、みんなが幸せになれる社会を自分たちは目指しているのだろうか、そんなことを延々考えていた時期があった。結局人の問題ということもあったんだろうけど。

はてなMixiが話題になりはじめたころ、自分もインターネットで楽しさを表現したい、提供したいと思うようになった。はてなの社長は、ユーザに楽しいサービスを提供できればいい、そのために必要なお金が稼げればそれでいい、それ以上はいらないとテレビで言っていた。1990年代のIT起業家とは明らかに異質であるが、新しい世代というのはそいう感覚があるんだろう。たぶんそれは、インターネットに本格参入したころはITバブルがはじけ、ネット氷河期のような時代に、ネットは儲からないけど、新しいコミュニケーションツールとしては楽しいという感覚が芽生えたからじゃないんだろうか。メッセンジャーSNSskype,など、無料だけど楽しめるサービスがどんどん出てきて、僕らはそれに刺激され、新しいコミュニケーション方法を得ることができた。上の世代はインターネットがビジネスだった。僕らの世代はインターネットが遊び場だった。
ブロードバンド回線が普及し、24時間つなぎ放題という夢の環境を手に入れた。PCは安くなり、Linuxなどは使いやすくなっていた。サーバを立てて、自分でプログラミングすれば、サービスを簡単に立ち上げられる環境が整った。そしてGreeのように、個人が作ったサービスをたくさんの人が使うようになった。

だから、インターネットを使って、楽しさを提供したい、そいう思いが日に日に強くなった。そして僕らの目指すべきは、楽しく働き、そしてだれかを楽しませることなんじゃないかという思いになった。グローバル社会の荒波でただただ擦り切れて働く姿を、自分の子孫に見せていてはいけない。
人生って楽しい、大人って楽しいんだよっていうのが、あたりまえになる社会を目指して、前進していきたい。

なんだかとりとめもなくなったけど、そんなことをぐるぐると考えている毎日。