SATA Raid1の障害テスト

HPのサーバにCentOS4.4をインストールし、インストール時にソフトウェアRAIDの設定を行った。
無事RAID1になっているか確認するために、まずはSATA2のディスクのケーブルを抜いて起動。
無事、OSが立ち上がる。
cat /proc/mdstat
で、RAIDの状態を確認。

Personalities : [raid1]

md1 : active raid1 sda3[1]
      239585280 blocks [2/1] [U_]

sdb3のパーティションがあるHDDのケーブルを抜いたため、sda3のみが見えていて、sdb3のパーティションは見えていない。
そして、正常な状態であれば、 [UU]と表示されるところも、 [U_]となっており、HDDに異常があったことが分かる。

この状態を復旧させるため、電源を落とし、ケーブルをつないでブートさせ、
mdadm /dev/md1 -a /dev/sdb3
というコマンドを入力。/dev/sdb3は同期が取れなくなったパーティションを指定すること。

cat /proc/mdstatで状況を把握可能。

Personalities : [raid1]

md1 : active raid1 sda3[2] sdb3[1]
      239585280 blocks [2/1] [_U]
      [>....................]  recovery =  0.2% (526528/239585280) finish=121.0m
in speed=32908K/sec
unused devices: 

こうすると、自動的にリカバリーが始まる。スピードは30M/S程度なので250Gのディスクの同期をとる場合は、2時間以上かかる。
同期が完了すると、cat /proc/mdstatで下記のような表示になる。

Personalities : [raid1]

md1 : active raid1 sdb3[1] sda3[0]
      239585280 blocks [2/2] [UU]

次に、SATA1のディスクケーブルを抜いて、SATA2のディスクのみでブート可能か確かめる。SATA2のディスクのみでブートしても、sdbではなくsdaと認識されている。マスタ/スレーブがないSATAだとそうなるのか。

そして、SATA1のHDDをつなぎなおして、再度ブート。
そして、cat /proc/mdstatすると、SATA2のsdbがマスタとして起動していた。

md1 : active raid1 sdb3[1]
      239585280 blocks [2/1] [_U]

SATAの仕様かわからないけど、最後にブートしたディスクの方のMBRからブートするようなので、SATA1をつなぎなおしても、SATA2のMBRからlinuxがブートする。

SATA1のディスクをフォーマットしてブート(障害テスト)

今回やったことは、下記の2つ。
①ブートパーティションをフォーマットしても無事に残りのディスクsdbからブートするか
②SATA1(/dev/sda)のMBRをクリアしても、SATA2(/dev/sdb)のMBRから起動するか

まずは①の確認。

故障のラベルを貼る

 mdadm /dev/md2 -f /dev/sda1

そうすると、[UU]が[_U]となって片方のパーティションが異常となった状態となる。
この状態でリブートしても、正常にsdb1のブートパーティションから立ち上がる。


sda1をフォーマット

  mke2fs -j /dev/hda1

マウントしてデータが消えたか確認。

 mount /dev/sda1 /mnt
  ls /mnt
  umount /mnt

リブートしたらブートせず。予想通り、SATA1のMBRがSATA1の/bootを呼び出そうとして、ダメだったみたい。つまり、/bootの領域が壊れた場合は、ディスクを抜くか、MBRをクリアするかしとかないと危ない。

とりあえず、SATA1のケーブルを抜いて、SATA2でブート。
その後、シャットダウンして、SATA1のケーブルを再度接続。するとSATA2のHDDから正常にブートする。
どうやら、SATAは、最後にブートしたHDDのMBRを見に行くみたい(もしかしたらHPサーバだけかもしれないけど)


bootして、SATA1 sdaのmbrをクリアしてリブート。

 dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=512 count=1

  1+0 records in
  1+0 records out

今度は、SATA2のMBRのみで正常に起動することを確認。

cat /proc/mdstatで、sdbのみ動作していることを確認。

Personalities : [raid1]
md2 : active raid1 sdb1[1]
      513984 blocks [2/1] [_U]

md1 : active raid1 sdb3[1]
      239585280 blocks [2/1] [_U]

unused devices: 

最後に、sdaディスクの同期を復旧させて、MBRも戻して完了しようとしたら、/dev/sdaのパーティションが崩れたので、fdiskでパーティションの作成。
詳しくは、http://www.ysd.bne.jp/linux/raid.htmlを参照。

パーティション作成後、ディスクの同期復旧
mdadm  /dev/md2 -a /dev/sda1
mdadm  /dev/md1 -a /dev/sda3


同期の完了後、MBRを戻す
 # grub

 grub> device (hd0) /dev/sda

 grub> root (hd0,0)
  Filesystem type is ext2fs, partition type 0xfd

 grub> install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf

 grub> quit

これで、SATA1が壊れて新しいディスクになっても、復活できる。
SATA2が壊れても同様にする。たとえば下記・

# grub
 
grub> device (hd1) /dev/sdb

grub> root (hd1,0)
 Filesystem type is ext2fs, partition type 0xfd

grub> install /grub/stage1 (hd1) /grub/stage2 p /grub/grub.conf

grub> quit

RAIDにした際の、sdbのgrubの設定は下記に詳しく説明されている
http://www.miraclelinux.com/technet/faq/data/00080.html

会社設立準備中!

今、会社設立の準備中です。とりあえず今の段階である程度まとめてみます。具体的に何をするかは、起業本を買えば全部書いてあります。

1. 会社を辞める(円満退社すること)。
2. 同一地域に同じ会社名がないか調査
3. 定款(ていかん)の作成と承認
4. 社長印、銀行印、角印の発注
5. 資本金振込み(出資者自信の銀行口座に振り込み。必ず定款承認後に行うこと)
6. 登記(5〜10営業日)←定款が必要
7. 登記簿謄本の発行
8. 銀行口座開設(登記簿謄本が必要)
9. 税務署への届け(国・県・市町村)
10. 社会保険庁への社会保険の届け

2は、会社法の改正によって現在では必須ではないけど、念のためやっておいた。(現在は、同一住所に同一社名がなければOK。昔は同一地域に同一事業内容の同じ社名があるとアウトだった。)

3の定款(ていかん)に関して。定款には、事業目的や出資比率、代表取締役などを記載し、公証人役場で承認してもらう。
今までは、紙ベースだったので、収入印紙(4万円)を貼らないといけなかった。現在は電子的に定款の提出が出来る。そうすると収入印紙4万円がなくなるのでお得。ただし、電子的にするため、証書などの発行があり、その機材などもろもろで10万ぐらいかかるらしい。代行に頼むと、定款の作成、電子登録などを含めて手数料2万円程度。つまり自分たちで紙の定款を提出するよりも、代行を使ったほうが楽で安い。今回は、アークというところにお願いした。電子定款作成と、登記の際の必要書類の作成まで含めて手数料2万円。
http://www.teikan-j.jp/

設立にかかった費用は、会社設立後、会社の経費で落とせるらしいが、まだ会社が正式に立ち上がっていないので、電子定款の手数料の領収書は自分の名前で出してもらった。

本日、定款の承認が完了し、定款の謄本が送付されてきた。実質2週間ぐらいかかったのかな。本当ならもうちょっと早く終わる予定だったけど、法務局のシステムダウンとか、郵送の日数とかあって、2週間ぐらいかかった。

これから、資本金の払い込みをして、法務局に書類提出を行うところ。資本金は、自分の口座に自分で出資額分を入金する(元々出資額分の貯金があっても一度引き出してから入金しないといけない)。発起人が複数いる場合は、その人から自分の口座に入金してもらう(通帳に入金者の名前が載るように、振込みをする)

4の社長印は、ネットで注文すれば5000ぐらいから3種類のセットであるので、安くしようと思えば安くなります。
http://cart02.lolipop.jp/LA09135050/?mode=ITEM2&p_id=PR00100531517

■公告
決算期に必ず掲載しないといけないものが公告です。
官報などに公告を掲載する場合、貸借対照表の要旨のみを公開すればいいが、6万円費用がかかる。これも民間業者に委託して載せないといけないんだけど、そもそも何で民間が代行してるんだろ、もっと安い方法を提示すべきだと思うんだけど。
官報以外では、電子公告という方法があり、それは、自分のホームページに要旨以外の全ての情報を開示しないといけないけど、官報に載せる必要がなくなる。
だけど、調査機関(民間企業)に調査してもらわないといけならいらしく、それが20万程度かかる。
だったら官報になっちゃうでしょ。もっと手軽で安くしないと電子公告のメリットが出ないジャン。なんだかこう無駄な出費をするシステムが会社を運営していく上で結構多いな。

0円で起業できるって言っても、設立申請で25万ぐらい、公告で6万、住民税で最低7万、その他厚生年金とか健康保険などでお金がかなりかかる。
まず、登記と公告で30万はやりすぎ。せめて10万にすべきだ。これからスタートアップする会社をもうちょっと優遇してもいい気がするなぁ。