ストリーミングサーバ比較(ライブ配信編)

ストリーミングサーバのメジャーどころを調査したのでその結果を貼り付け。

Windows Media Server

  • フォーマット: WMV, ASF
  • 環境: Windows Server Standard Edition以上のOSが必要(OS定価17万円)。OSがあれば、WindowsMediaServerは無料
  • エンコーダー: Windows Media Encoder(無料。Windowsのみ動作)
  • 対象プレーヤ: WindowsはWindowsMediaPlayer(デフォルトインストール済み)、Macは別途MediaPlayerのインストールが必要
  • プロトコル: HTTP,MMSなど
  • その他: 認証を行う外部向けサーバを利用する場合、Windowsのクライアントライセンスが発生。17万円のWindows2003server Standard Editionで5ライセンス。

Dawin streaming server

RealServer

Flash Media Server

結論

出来る限り安く、かつ手軽に、そして対象ユーザの多いものを考えるとぴったりくるものがない。最高の条件はこんな感じ。

  • 安い(サーバ、クライアント、エンコーダー含め)
  • ユーザはインストール必要なく、利用可能
  • 最低でもHTTPでストリーミング可能(FWの関係もあるので)
  • 動作が安定している
  • スケーラブルな構成が可能

というと選択肢がなくなる。

安いので済ませようとするとDarwinがベストなんだけど、WindowsQuickTimeを入れないといけなくなる。まだまだWindowsユーザの方が圧倒的に多いから、優先度はWindowsユーザになるのでNG。ただ、Darwin3GPPなど携帯向けのフォーマットにも対応しているので、モバイルで攻める場合はいいかもしれない。

WindowsでもMacでもユーザ負担が少なそうなのはFlash。ただ、FlashMediaServerは高い。RealServerは対応するフォーマットが多いからいいんだけど、これも高い。
そうすると、何かとお手ごろなところで落ち着くのはWindowsMediaServerか。OSの定価17万だけど、実質は10〜15万程度。
RAID1構成のWindows2003Server Standard Editionは、オンラインストアで買うと20万ぐらいから買えるのでそれが妥当なラインかな。安定してそうだし。
ただ、やっぱLinuxでWindowsMediaを配信できるなら、それが最強だと思うので、どうにかならないかと考え中。エンコーダからWindowsMediaServerまではHTTP接続で、WindowsMediaServerからWindowsMediaPlayerまでの配信もHTTPを利用可能なので、そうすると、HTTP上に流れるGET,POSTの単純そうなパケットを解析すれば、WindowsMediaのストリーミングを中継するソフトは実装できそうな気がする(実際、IcecastのMP3ストリーミングもHTTPで、tcpdumpを使ってメッセージを解析して中継するソフトは大学時代に作ったことあるし)。それが安定して動かせれればいいんだけど、ちょっと道のりが大変そう。。。

備考

WindowsMediaのMMSプロトコルを解析してるサイトもある。
http://sdp.ppona.com/

WindowsMediaPlayerでMpeg4を再生させるコーデックは下記マイクロソフトサイトでダウンロードしてインストール
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/format/codecdownload.aspx